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雪掻きのイメージ

冬の雪かき、雪国に住んでいると宿命ではありますが、なるべく時間と労力を取られたくないものです。
そこで、我が家では、井戸水融雪装置を導入して、雪かき作業の軽減をしています。
雪かき作業がどれだけ軽減できるかや、降った雪が井戸水で溶けてなくなる過程などについて、写真とともにご紹介して行きたいと思います。

雪かき自体が重労働で肉体的につらい、
雪かきをしてもその雪を捨てる場所がない、
この二つの問題を井戸水融雪導入でかなり解決できます。

雪国にお住まいで融雪設備の導入をお考えの方で低コストの設備導入をお探しの方、
井戸水融雪をご存知で導入をお考えの方、
そして、将来的に、私が住む青森に移住をお考えの方で冬の雪について心配や不安がある方、
そういう方々に少しでもご参考になればと思い、このページを作ってみました。

最後の方で、井戸水融雪に必要な設備、費用、工期などについてもご紹介しています。

それでは、2020年1月21日、昨晩からの雪で20センチの積雪があった9時半頃に井戸水融雪のスイッチを入れ、約4時間後に敷地内の雪がほぼゼロになる過程を、写真画像とともに紹介したいと思います。

降雪量約20センチ後に井戸水融雪開始〜4時間後でほぼ雪ゼロに

前の日の晩、寝る前に、積もりそうな雪が降っていたので、10センチくらいは積もるかもな、と思って眠りにつき、朝起きてカーテンを開けたら、なんと20センチくらいの積雪。

↓自動車のルーフ(屋根)の上の雪を見てみれば分かると思いますが、20センチは超えて積もっています。
朝起床したら約20センチの積雪していた写真

朝7時頃に家の中からカーテンを開けて外の積雪を確認して、
とりあえず、朝食を食べてからゆっくりと雪かきに取り掛かろうかなと思い、
朝食を食べて、顔を洗って、
それから外へ出たのが9時半頃。

↓実際に外に出で見ると、やはり20センチを超える積雪でした。
朝起床したら約20センチの積雪していた写真_02

↓お隣さんは井戸水融雪を既に稼働させていました。
朝起床したら約20センチの積雪していた写真_03

我が家の井戸水融雪もスイッチオン
↓この小さな小屋のような箱の中に井戸水をくみ上げるポンプがあります。
井戸水融雪のポンプ施設小屋の写真


スイッチを入れた1時間後の10時半頃には、一面真っ白だった敷地内が、
井戸水で融雪が進み、敷地の半分くらいはアスファルト面が顔を出しています。

井戸水融雪稼働1時間後の写真


さらに1時間経過後の11時半頃、
融雪されている面積が広がっています。
太陽も顔を出して明るくなっています。

井戸水融雪稼働2時間後の写真


ここまでは、井戸水融雪のスイッチを入れただけですが、
水の流れだけではきれいに融雪されずに、雪の島ができたりしています。
ですので、ここからは人力もプラスします。
残っている雪をスノーダンプと雪掻きスコップで井戸水の流れが多い両脇へと雪をまとめて、溶けやすいようにしてあげます。
我が家と両隣のお宅との境には、少し高くコンクリートでの仕切りを作っていて、その仕切りに向かって勾配がつけられているのです。
したがって、敷地の両脇に水が集まって流れが良くなるようになっているのです。

※雪掻きスコップですが、地域によっては「雪はね」とも言うようです。

我が家で使っているスノーダンプと雪掻きスコップ

スノーダンプと雪掻きスコップの写真


道路側から見た我が家。
この残っている雪を両脇へと雪掻きスコップとスノーダンプで運ぶのです。
敷地内の雪はスコップで、
歩道部分の雪はスノーダンプで運びます。

ここからは人力での雪かきもの写真


この雪を両脇へと集めるのです。
作業時間は10分〜15分ほどです。

集めるとこうなります。

雪を集めた写真


両脇へ雪を集めた後は、井戸水を出した状態で、
昼食を食べるためにお出かけしました。

ランチのイメージ画像

昼食を食べて帰ってきたのは、
約2時間後の午後1時半頃です。
かなり雪が解けて9割ほどの雪はなくなりました。

井戸水融雪開始から4時間後の写真


晴れて太陽も出ていることもあり
残っている雪は放ってとおいても融雪が進むのですが、
私は早くすっきりさせたい性分ですので
両脇へ集めて融雪が進むようにします。


残っている雪は両脇へ。
ちなみに、この写真では、雪かきをしていないお隣さんとの違いも確認できます。

井戸水融雪開始から4時間後の写真_02


このように、朝起きた時は20センチ以上の積雪で真っ白だった敷地一面が、
井戸水融雪をしていると3〜4時間できれいに雪がなくなります。
融雪にムラができるので、解けない場所の雪を両脇へ集める作業として10分〜20分労力を使いますが、使う労力はそれだけです。

雪かきはけっこうな重労働で、体力がある若いうちはそれほど体力的に負担ではありませんでしたが、年を重ねてアラカンになった今、井戸水融雪がなければ、とてもじゃないですが、雪かきで体力を使い果たすと、仕事に支障をきたしてしまいます。

導入にはアスファルト舗装と井戸水融雪設備設置など全部で100万円ちょっとかかりましたが、これから10年、20年、そして30年と、毎年、冬の雪かきが楽になると考えれば、思い切って導入してよかったなと思います。
(費用については後述で詳しくご紹介します)


この日とは別の日ですが、撮影した動画があります。
よろしければご覧くださいませ。




移住をお考えの方へ


移住のイメージ画像

雪国での暮らしに興味はあるけれど、
雪国での冬の暮らしの不安部分として雪かき作業があるのですとお考えの方へ、
例えば、井戸水融雪装置を利用することで、雪かき作業はこのように格段に軽減されるということも知っておいてください。

もし、移住されて歳を重ねて将来的に体力が衰えてきても、井戸水融雪があれば、冬の間の雪かきもそれほど負担にならないで暮らしていけます。

ただ、地域によって井戸水が出ない場合もあります。
また、井戸水融雪に関して制限を設けている自治体あるいは区域もあります。

私は青森県在住で弘前市近郊に住まいがあり井戸水も豊富に出るし制限もありませんが、
同じ青森県でも青森市は井戸水融雪は制限されていると聞きます。
確か、50年ほど前、私が小学生の頃、青森市は幹線道路の融雪を井戸水でしていて、その影響で地盤沈下がおこり、以来、幹線道路の井戸水融雪中止はもちろんのこと、一般家庭での井戸水融雪も制限されているようです。

それと、北海道では井戸水融雪は使われていないそうです。
気温が低すぎて融雪後に残った水が凍結して滑ってしまうこと(ケガや事故のもととなる)、井戸水が通るパイプに残った水が凍結して故障の原因となる、などの理由で北海道では井戸水融雪は利用されていないみたいです。

井戸水融雪以外の融雪方法もありますのでご紹介します。

井戸水融雪以外の融雪設備もあります


そういう地域では、地熱利用の融雪、電気や灯油で融雪するというシステムもあります。
ただし、井戸水融雪より、導入コストがかかったり、ランニングコストもかかるというデメリットがあります。

私も、最初、井戸水融雪にするか、地下水循環式地熱融雪にするか、迷って、比較検討したのです。

元々、私の実家では井戸水融雪を20年以上前から導入していましたので、井戸水融雪でどれだけ雪掻き作業が軽減されるか知っていましたし、ランニングコストがほぼかからない(地下水くみ上げポンプの電気代だけで月1000円もかからない)ことも知っていました。

地下水循環式地熱融雪は、ロードヒーティングを地下水の熱を利用して行うシステムです。
地中に管を通したり、その管につながった放熱管を地面めぐらして、その上にアスファルトを敷くという工事になるので、イニシャルコストが井戸水融雪の2倍以上になるのが難点でした。
ランニングコストについては、こちらも、水を循環させるポンプを動かす電気代くらいです。
ですので、井戸水が出ない地域の方にはオススメの融雪設備だと思います。

ロードヒーティングを電気で行う融雪システムもありますが、導入コストが高いですし、何よりランニングコストがおそらく1ヶ月万単位でかかると思います。
そのシーズンの降雪量にもよりますが、連日雪が降ると電気代が気になって仕方ないのではないかと思います。

灯油を燃料とする専用ボイラーで加熱した温水を利用してのロードヒーティングも、導入コスト、ランニングコスト、ともに高いです。
おそらく、こちらも、1ヶ月万単位ではないでしょうか。

「ロードヒーティング」や「融雪装置」で検索すると業者のウェブサイトなどがヒットしますので、融雪システムの種類や、各々のシステムの仕組み、費用などについて詳しく知ることができます。


2020年1月24日

我が家の井戸水融雪導入時のコスト

まずは、井戸水融雪導入にどのような設備などが必要か写真でご紹介したいと思います。

その後に、見積書を写した画像を掲載しますので、ご参考にしてみてください。

導入する設備、やっていただく作業と言っても、それほど多くはないです。

井戸を掘ってもらって、
井戸水をくみ上げるポンプ(モーター)を設置してもらって、
くみ上げた井戸水を敷地内に散水するパイプを設置するくらいです。

それと、敷地内を、傾斜をつけてアスファルト舗装をしてもらいます。

工事と言えばこれくらいです。


↓まずは、井戸水くみ上げポンプが格納されている小屋です。
井戸水をくみ上げるポンプ小屋の写真


↓小屋の中にポンプがあり、電気配線もしてあります。
井戸水をくみ上げるポンプ設備の写真


↓くみ上げられた井戸水はパイプを通して散水されます
井戸水融雪の散水用パイプの写真_01

井戸水融雪の散水用パイプの写真_02

井戸水融雪の散水用パイプの写真_03

井戸水融雪の散水用パイプの写真_04

井戸水融雪の散水用パイプの写真_05

このようにパイプをめぐらしています。

ところで、この写真で、アスファルト面が赤錆色になっていることに気づいたのではないでしょうか。

井戸水融雪の井戸は浅井戸なので、くみ上げられる井戸水は鉄分が多く、アスファルトの表面は一年目で鉄錆のような色が付着してしまうのです。

アスファルトではなくコンクリート舗装するお宅もありますが、悲しいほど赤錆で汚れてしまいます。

ですので、アスファルト舗装を選択することをオススメします。
アスファルト舗装の方がコストも安いです。

見た目が良いコンクリート舗装したい方は、より深い井戸を掘れば、水質が良い井戸水をくみ上げられるので赤錆で汚れることはありません。
ただし、深く掘るほど井戸掘りの料金が上がります。

設備と工事の見積書


アスファルト舗装と井戸水融雪設備設置は別の会社です。

↓アスファルト舗装の見積書 719,280円です。
アスファルト舗装見積書


↓井戸水融雪設備設置の納品書 380,000円です。
井戸水融雪設備設置の納品書


アスファルト舗装719,280円
井戸水融雪設備設置380,000円
合計 1,099,280円

井戸水融雪設備の費用より、
アスファルト舗装の方が倍近くの費用がかかりました。

アスファルト舗装87平方メートルの工期は2日です。
井戸掘りと井戸水融雪設備設置の方は工期1日です。

以上、我が家が導入している井戸水融雪についてご紹介してきました。
いくつかある融雪設備のなかでも、導入コスト、ランニングコスト、ともに最も低コストなのが井戸水融雪です。
とはいっても、比較的敷地が狭い我が家の場合でも、110万円近くかくかかっています。
でも、10年、20年、と毎年の雪掻きにかかる労力と時間を考えれば、払っても導入したいと思える費用だと私は考えました。
何より、これから、さらに歳を重ねたときの体力の衰えを考えれば、雪掻きの体力的な負担はなるべく軽くしておきたいとも思いました。
これから融雪設備を導入したいと思っている方、とりわけ井戸水融雪の導入を考えている方に、ご参考になればうれしいです。
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